鎌田實・山本高史『ここから。これからを生き抜くための、心と言葉。』

ここから。

ここから。

2011/09/27読了 2011/09/28メモ

p.23
これからの資本主義は、逆に温かい価値観をもっていても、じゃまじゃない。
そういう時代がくる。「成長」から「成熟」です。
(おでんのはなし)

p.43
「がんばらなくていいからね」「まだ立ち直らなくていいからね」「泣き止むまで泣いてていいからね」

p.58
こちらからコミュニケーションを図るには、相手がもっているはずの知性を最低限信頼する必要がある。(中略)コミュニケーションを一から十までびっしり組み立てられると、受け手の想像力の働く隙間がないだけでなく、きっと窮屈に感じてしまうんじゃないかな。

p.71
生きるために、温かい。

p.78
今の人は失敗を恐れている。自分に力がないことをさらけ出したくないという思いが強すぎて、がんじがらめになってしまっているような気がする。
こういう時代なんだから、「三割ぐらいうまくいけば、御の字」という気持ちでいればいい。

p.100
絆という言葉をぼく(山本)なりに解釈すると、ちょっと冷たい言い方になるんですが、「共有感」なんだと思うんです。つまり、相手の中に自分と同じ気持ちが存在しているということをお互い確認しながら、共有していることを実感しているというような感じ。

p.106
縦の絆、つまり「命の繋がり」。縦の絆を通して、過去や未来が見える。(中略)これまで縦の繋がりの認識が薄まっていたと思うんですよ。でも、今回の震災を通して、縦の絆の存在に気がついた。

p.115
戦後の西洋民主主義は一人ひとりが自立して立っていくことの重要さを説いたけど、そこに効率のいい機械とニューメディアが入ってきたおかげで、「自立」が「孤独」に変化してしまったんです。

p.121-122
コミュニケーションの基本的な作業というのは、「受け手のいってほしいことをいってあげよう」ということ。まず「いい気持ちにさせる」、その気持ちで「自分の気持ちを受け入れてもらおう」という順番でコミュニケーションを考えている。
(ex.羽毛布団のセールス。「おばあちゃん、これまでずっとがんばってこられましたよね。ご主人を支えて、お子さんを育てて、さぞかし大変だったでしょう。だから眠るときくらいはラクしてください。この軽い羽毛布団で気持ちよく眠ってください。おばあちゃんはその値打ちがある人です」)

p.132
絆は「見つけるもの」「そこにあることに気づくもの」。だから、今回のような非常事態が起こると、単にそれがあぶり出されて、目につきやすくなっただけなのかもしれない。
(中略)日本人など見ることもない外国の辺鄙な場所で日本人に会ったら、不思議と「絆」のようなものを感じると思うんですよ。だから、そういう非日常的な瞬間にあぶり出されるようなものなのかもしれない。

p.135
「絆」という言葉を使わないで、絆を表すとしたら、「一緒に生きる。」もしくは「相手を思いやる」

p.167
人間は面倒くさい生きものなのだ、と仮定します。誰かを想像するのも面倒くさい。誰かと摺り合わせするのも面倒くさい。誰かに自分をさらけ出すのも面倒くさい。だから、他人のことはわからないでいいんじゃないの?私のことは私のことでいいんじゃないの?自分の名前に会社名つけときゃいいんじゃないの?だってそれでだいたいわかってもらえるでしょ、って。でもそれであんたの何がわかるんだよ?

葛西薫×天野祐吉「クリエイターズトーク」

葛西薫×天野祐吉「クリエイターズトーク」2011.3.27開催 東大

天野:
烏龍茶といえば、葛西薫のこと。
今日は中国服で来た。心は見えないが、心配りは見える。

フォントについて:
日本語は縦書き、英語は横書き
日本語は横棒が多い、英語は縦棒が多い。
→目に引っかかるようになっている。
しかも日本語は、筆圧が残っている(ウロコ)。
横棒、細くても見える(なくても読める)。

浮雲について:
代官山の写真館で各人2枚だけ撮影。
1枚は写真館の人ディレクション、もう一枚は葛西さん。

書体=声。
天野:最近は中ゴシが多い→音も平板(ex. カレシ、カノジョ、ロゴ)
葛西:明朝は古めかしい、生々しい。ゴシックは、見る人が楽。

ウーロン茶のCFについて:
天野:トーンが変わらない。
葛西:どういう時でも変わらない、絶対的な基準に触りたい。
時代も流行もよく分からないから、そこに触らない。
音の力大きい。
天野:CFに出てくる人は「人間の原型」みたい。素朴。
今の人の顔、中ゴシみたい。
葛西:なりゆき。中国の人が撮らせてくれる。生け捕り。
無理しない。
天野:無理矢理ディレクションすると、対象を「素材」にしてしまう。
ex. インタビューで、この事件は悪いと言わせたい。
葛西:笑ってくれ、ではなく、笑う直前とかの方が感じる。
作りたいと思うから迷う。「見たい」かどうか。

デュエットCFについて:
サントリーから、目立つ、話題性のあるものを、というオーダー。

農村、畑で夫婦が歌い、踊る(映画「フォスター」のイメージ)

暗い。but、歌を歌うのは良い

デュエットなら「いつでも夢を」だ。
そのままだと恥ずかしいけど、
中国語なら良いかも。

OK

現場で聞いた時はまずいと思った(音痴だった)
でも、スリルのあるものの方が、見る人が支えてあげたいと思う。
川崎徹:現場でムチャクチャやっても、CFになると大人しくなる。

グラフィックについて:
3年間キッチュに挑戦した→このお茶本当に中国で作ってるの?
→4年目からドキュメントに。
お茶の葉主義:わざと左右を空けて、海外から紛れ込んだ広告の感じにした。
モデルについて:
斜め(前屈み)になってない人、私を使って、となってない人。
真正面を見てる、堂々としている人。
自然とその人が選ばれる(選ばされる)。

打倒テレビ、と思っていた(時間も予算もCFの方が多いから)

ウーロン茶は両方できる。事前打合せをすることで、想いがひとつになる。

本当はないし、経験してないのに、既視感がある。

仲畑さん:どうにもならない時、困ったときはアップにしときゃ良い。
ex. 氷ノ国ノ人 フィンランドは引いても雪ばっか。

初演出は、夢オチ。(上海ブギウギ)

姉さんはよく食べる。なのに…ずるい。
タイポ難しかった。同級じゃダメだし。

中性脂肪に告ぐ。
薬局で「○○にお悩みの方へ」みたいな字。
食欲を増進させるようなポスター。でも黒ウーロン茶なら大丈夫。

アップ:こう見ろ!
ロング:勝手に見てください。受け手を尊重。

「葛西さんのポスターは、ポスターに見られている気がする」
と言われたことがある。

天野:中国人から見られている気がする。
「今の日本人ってどうなの?」

サントリーに対して、また、サンアドの旧作品に対して
失礼にならないものをつくりたい。こうあるべきじゃないか、というもの。
アンクルトリスは今見ると実験的)

今の人たちどう思う?:
絵の具溶いて考える待ち時間がないのはかわいそう。
体で考える時間をつくると、MACがすごく役立つ。
プリミティブさを取り戻す。
チャンスを逃しているのでは?

野口悠紀夫:「着手」することが大切。
ex. 文章の一行目を書くこと。

広告で何ができるか:
「潤い」は与えられると思う。
その他大勢に属する人がほとんど。
ちょっと良いことがあると笑顔になれる。
それを後押ししたい。
マスは恐い←ひとりひとりが集まってマスだぞ!と言いたい。
自分が良いと思ったことを、誰か一人でも良いと思ってるはず。

天野:復興した日本は、震災前の日本で良いのか?
変わらなくちゃならない。
ものを買っても幸せじゃない日本だった。
「買え買え」じゃない広告を。
この機会にどういう日本になったら良いのか。
「心豊かな国になると良いね」という広告。

葛西:右肩上がりではなく、順行。スムーズな回転、共存共栄。
言葉、デザインという潤いが人を助ける。喜び。

出来上がったものに対する疑い。
ホントかな、もっと良いものがあるのでは?
と思うことが大切。
あんまり勉強しない方が良い。

子どもっぽい、とんでもない感じを使うことも大切。
○跳躍、危険 ×無難
思い切った方を選ぶと、何か解決する。
若いときの方が既成概念に捕われていた。
違う職種、分野外の方がデザインに役立つ。

佐藤悦子『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』

SAMURAI 佐藤可士和のつくり方

SAMURAI 佐藤可士和のつくり方

2011/03/24 2回目読了 2011/03/28 メモ

●佐藤と知り合った当時、ホンダのキャンペーンで、明らかにそのキャンペーンの核となるビジュアルのコントロールをやっていた。
●メジャーな仕事をしている場合、わかりやすさは外せない。
わかりやすいものが格好悪いというのであれば、「わかりやすくて格好いいもの」をつくればいい。それができた人の多くが、「世の中に新しい価値を提示した人」として認識される。
●仕事を受ける時に、クライアントに聞くこと。
熱意、覚悟(どれだけリスクをとっているか)、リスク=バジェット、
判断システム(決定権を誰が握っているか)。
本契約の前に佐藤に会い、意思のズレ、相性を確認後、プロジェクトスタート。

●悦子氏:基本的に最初のプレゼンまではすべての打合せに出席。基本方針がキマルまでは不確定要素が多いので、最初の話通りにきちんと佐藤の仕事が機能しているか見届ける。

<ふじようちえん>
●プロジェクトがスタートする前に、できることとできないことのラインをはっきり見極める。
コンセプトメイキングからデザイン関係まで。確認事項を細かくリストアップし、期間も含めて契約書の形にまとめる。
●ある巨匠は「着心地の良い建物」という表現をしていた。

明治学院大学
●複数の案件が並行して動き始めた時、大勢の関係者全員が共有できるための議事録が必要になった。打合せをしながら、いきなりメール本文画面に打ち込んでいく。必要最低限の要点を書きながら、サムライ作業とクライアントにお願いすることを色分け。事務所に帰ってざっと見直し、そのまま送る。添付ファイルをわざわざ開く必要もない。

●ダイナミックでマクロなコンセプトメイキング。枠から外れすぎるのではなく、枠の外側ギリギリの絶妙なバランスで「ありそうでなかったこと」を定着させる。

国立新美術館
●コンペのとき、規定の「NACT」をモチーフにしたデザインも提案した上で、おすすめの「新」も提案。

ユニクロSOHO>
●このスケジュールでは最高のクオリティで制作できない、という場合でも、まず間に合う案、このスケジュールでできる案を提出。その上で、あくまでオプションとして「もしこれくらい遅らせれば、これだけのことができます」という提案でないと。優先順位をしっかり把握すべき。

●すべきことと、するべきでないことの見極め。常に自分に求められているものが何かを冷静に把握。

<千里リハビリテーション病院>
●規模の大きいプロジェクトで、関係者も多い場合は、CDが全体を貫くコンセプトを提示してゴールイメージを描き、的確にディレクションしなければ、大勢のスタッフが考えを正確に理解して、各々の仕事を進めるのは難しい。
(クライアントのやりたい想いがたくさんある場合もなおさら)


●クライアントの想いをベストな形で昇華できるまで、あらゆるアプローチでその答えを探す。時には、デザイン作業中に「ほかのパターンもつくってみたら?」「他にも何か別の方向があるのでは?」と言う。不愉快そうな顔をするが。

●世の中に突出している人ほど、自分のスタイルを貫いているように見えて、その時々で自分の見え方を絶妙にコントロールしている。
ex. パーティに呼ばれた場合はスーツ、トークショーでは赤のジャージ

●日常の所作がクリエイティブに現われる。
ex. 電話に出ない、1時間たったら新しいお茶を出す、時間に遅れない、連絡が行っていない。
●怒ったら負け。そう納得できるように自分をコントロールする。

<新オフィス移転>
●カタチで完結するのではなく、理念で完結する。多少の事では壊れない「耐久性のあるシステム」をデザインする。

藤崎圭一郎『デザインするな』ドラフト代表 宮田識

デザインするな―ドラフト代表・宮田識

デザインするな―ドラフト代表・宮田識

2011/03/25 2回目読了 2011/03/28 メモ
●デザインするには最低限の技術が必要だが、本当は、見ているか、見ていないか、感じているか、感じてないかが大切。ex. 庭のあんず。「ヘンだな」と感じる感性。
●「デザインするな」=木や葉ばかりを見ず、森まで俯瞰して、デザインを大局から考えろ。
●個性とは:見たもの、すなわち個性。
目の前(自分)を通り過ぎたものは、自分にとって必要なもの。自分にしか見えないもの。ex. 街を歩いていても、珍しいクルマに目がいく人とそうでない人=無意識のうちに自分の好きなモノを選択している。
それゆえ、自分の感性は、他の人とまったく違う。自分の感性に素直になれれば、絶対他人とは違う表現ができる。
●自分の個性が分からなくなってしまったら、自分が20歳くらいまでに育んできた感覚を確認してみるといい。
それを整理して、理屈の中に入れ込んでいく。そうすると30代でも40代でも、ものすごく面白いデザインを生むことができる。
●デザインとは、頭の中に思い描いたものを複写することです。写真も「思いまで撮る」。だから意志がないものは、撮ることができない。
ex. このケーキ、すごくおいしそうだ、という気持ち。あるコップの良さ、どこがどう素晴らしいのか。その思いがなければ、指示も出せないし、OKも出せない。
ex. PRGR、靄を切り裂くボール。ステージア、雨の中のクルマ。
●ADは2つの点で他の仕事と大きく違う。
1:企業のさまざまな人と付き合える。営業、工場、役員、販売店…etc
2:必ずアウトプットがある。コンサルも形までは作れない。
●デザインを「志」「仕組み」「表現」の3つの段階で考える。
cf. 菊竹清訓「か、かた、かたち」。「か=本質」「かた=実体」「かたち=現象」
ex. ギロチン:首を落とすところを見せ物にする=現象。
刃のサイズ、重量など、ギロチンの仕組み=実体。
そもそも社会にとってどうなのか=本質。
●印刷媒体を駆使し、「しゃべる絵」をつくる。「しゃべるツール」を用意して、「しゃべりつづける場」をつくる。
●『「モスバーガー」経営の味ーフランチャイズ・ビジネスの光と影』(高頭弘二著、ダイヤモンド社
●『夢みる雑草たちーモスバーガー路地裏経営の解明』
薬屋の使命:街の人の健康を守る。その使命を忘れて儲けることを考える。だからだんだん経営がおかしくなる。
モスバーガーハンバーガーという「食」、モスバーガーという「経営」を通じて、多くのお客様に「感動」を与えたい。「ありがとう」と心から感謝されるようなことをしてあげたい。

●PRGR:真逆のコンセプト。4%シェア目標→20人に1人にも満たなくてよい→かなりの変わり者→普通の広告の逆をやろう。ex. トッププロ起用、青空のゴルフ場でスイング、製品特長解説を全てやめる。ゴルフを楽しむ気持ちを語る。
●極端な話、広告の中身なんてどうでもよくて、「あのメーカーが言っているから、本当だろう」「あの人の言うことだから信用しよう」
●これ以上ポロシャツをきれいに撮るヤツはいない、という気持ちで撮影。
(大きすぎるスタジオ、特注のアクリル台、8×10)
その「思い」がない写真は、単なる商品撮影。技術のあるカメラマンなら誰でも撮れる。
思いがあるからアートディレクターの写真になる。思いを複写する、ということ。

●いつの時代も変わらないもの。
「勇気」:やる勇気、やらない勇気。
●ルールは変わるけど、マナーは変わらない。
ルール:約束事。組織や時代で変わる。
マナー:他の人に気持ち良いと感じてもらいたいと思って、自ら率先して行うこと。
そのマナーを実践するには「勇気」がいる。ex. スリッパ整える。
●マナーは空気を作り出す。空気をつくることもデザイン。
●仕事場にもマナーはある。人任せにしていると、自分たちがだんだん荒んでくる。
●法律的には問題ないけれど、気分が悪いと感じること。なんとなくヘンだなと思うこと。それがすべて。

●広告=最初に理解があって、次に鑑賞がある。アイデアを瞬間的に理解してもらって、次に、手に取ったりじっくり眺めてもらって、構造やテーマを考えてもらったり、ディテールの美しさを味わってもらう。
ほーら美しいから始まるのではなく、ほら面白いでしょうが先でそれから美しさを鑑賞してもらいたい。

●広がるばかりでは、ブランドはできない。広がるには中心が必要だ。

●「かな、かな、かな」ああかな、こうかな、と仮説を立てる。ex. ブラ、ビールの撮影。

●外部スタッフとの関係作り、スケジュールの立て方、予算の組み方…。自分で組むことこそ、仕事をリードすること。

●環境づくり:売るための仕組み、実績をつくっておいてから、広告を手がける。広告を先にやると、広告だけで商品を売ることになるから、たくさんの要素を入れないといけなくなって、表現が窮屈で苦しくなる。しかし、売れる仕組みを作って、広告をその仕組みのひとつと位置づけておけば、要素を絞れて、広告はシンプルで余裕のある表現にできる。

●十文字さん:モデルに、笑ってくれというのではなく、彼が笑うように自分がどうもっていくか。撮ろうとしているのは形ではなく流れ。形はすぐに死んでしまう。流れのなかで生きているものをつかまえる。
●パッシブ(受動)こそ能動。自然の変化を受け入れる。自然と共生すると、変化に応じて、面倒なことも引き受けなければならない。パッシブを守り続けるには、ものすごく人のエネルギーが必要。ex. あんずの狂い咲き=パッシブの極み。

石井裕之「71分で幸せになれる話」(『人生を変える!「心のDNA」の育て方 付録CD) 

2008/02/04メモ

●当たり前のことほど大切なことが含まれている。濁った川は深く見える。澄んでいる川は浅く見えるがそういう川こそ流れが速い。
●幼稚園や小学校の時に教わったことをちゃんと守っていれば立派なひとになれる。
●口を閉じていたら食べられない。心も同じ。心を開けば、心に入ってくる。

●幸せになるために必要なもの2つ:想像力と覚悟
●「金メダリストになるやつはバカ」=自分が金メダルを獲ることになんの疑問も持ってない。
●みんな素直に聞いてくれるはずだと思い込んでるから、こういうセミナーで話せる。
●赤ちゃんはは歩こうとするし、しゃべろうとするし、学ぼうとする→人間は生まれながらに向上するメカニズムができている→幸せになるのが当たり前。
●女性は年とともに価値が下がっていく→銀行にお金預けていたら半分になってたみたいなもん。とんでもない間違い。年とともに自分は成長する。
●ネガティブなこと、自分の価値が落ちることを考えたら、髪の毛が一本抜けると思え。
●自分は日々より良くなっているんだ、とイメージする想像力が大切(努力が必要だけど)。幸せになるのが当たり前。

●次々に不幸が怒る人は、間違いなく誰かを恨んでいる。
●人を憎んでいる人がもし権力を持ったら、周りの人が不幸になる→集合的無意識によって、その人を引きずりおろそうとする(人間は深いところで繋がっているから)→だから不幸が訪れる。
●許せ、とは言わない。その恨みを「置いてください」(ex. 山口百恵の引退)

●大人になればなるほど、セレンディピティが起こりやすくなる。若い頃(40歳未満くらい?)は潜在意識が守ってくれていた。それが35をすぎると、皮が剥けるようにはがれてくる。今ついてない人は、以前から考えてきたネガティブなことが今になって実現してきている→ポジティブに考えることが、将来に対しての投資になる

●幸せは誰が運んできてくれるか?基本的にはお金と一緒で誰かが運んできてくれる。→自分を豊かにしてくれるのは「周りの人」→周りの人に好かれる人にならなければダメ。そのためには、人を褒めることにうまくなること。褒め方が上手な人は、絶対成功する。
●人を褒める時は、その人ではない他人に向けて、その人を褒める。その人を褒めたら、人を褒めた自分が喜ぶだけで終わってしまう。(ex. あるお店のサービスに感動したら、そのお店ではなく「本社」にお礼の手紙を書く)森下さん『ぴっかぴか』(今日からあなたを接客サービスの天才にする本)

●自分が確実に死ぬ、と分かっていた(思っていた)時期があった。ところがその時ほど充実した日々はなかった。→「この人と会うのはこれで最後だ」「二度と会えない」と思って接するようにする(想像力)→「感謝「嬉しい」という気持ちが絶対に湧いてくる。→今現時点で自分がどれだけ幸せかが分かる。

●自分の幸せを考えていると、せいぜい自分の身長ぐらいにしか貯まらない(あとは溢れていく)。いかに自分という概念を超えられるかが大きな幸せを手にする秘訣=人の幸せを心の底から喜ぶこと。人類の幸せまで想像できると、どんどん広がってどんどん自分に流れ込んでいく。要は想像力の問題。

石井裕之『人生を変える!「心のブレーキ」の外し方』

2008/02/03メモ

【Therapy1】スタートは、できるだけ丁寧にゆっくりとやる。
●潜在意識は、現状を維持しようとする。
●だから、潜在意識を、新しい自分に徐々に慣らしていけば良い。
●しかし、最初の一歩にこそ、一番大きなエネルギーが必要。
●スタートは、繰り返して、できるだけ丁寧にゆっっくりとやる。
●最初の成果は本当に目に見えないくらいにわずかなほうがいい。
●最初の小さな一歩の中に、目標実現の種がある。
<アクションプラン>一日、朝一番、会話、商談に向かう時、プレゼン、企画書導入部分、書類

【Therapy2】なぜ、感情やヤル気は長続きしないのか?
●感情という、放っておいたら消えるものを定着させるためには、その感情を“行動”に変えること。
●感情は、受動的な体験。しかし行動は、能動的な体験。
●ありがたい、と「感じさせられた」感情を、「プレゼントを贈る」という能動的な行動に変えることで、あなた自身のものにすることができ、心に定着できる。
<アクションプラン>小さなプレゼント、いいアイデアだな→7通りの活用法、言葉→すぐに会話で使う、本や映画に感動→7人の知り合いに薦める、人を思い出したらすぐ電話、失敗→同じことをしないための7つの方法、欲しいけど手に入らない→まずはパンフレットだけでも。

【Therapy3】あなたの中にいる“たくさんのあなた”に心を配る。
●自分の中には「健康担当」「自己実現担当」「経済担当」「人間関係担当」etcがある。
●潜在意識の世界では、何かひとつだけが飛び抜けて成長するということはありえない。
●成長する時、全体がそろって仲良く成長する。
●人生全般を底上げしていく。
●意識の世界では、どれだけ時間・お金をかけ・上手にやったか
 潜在意識では、ただ、「どれだけ真剣に心を向けたか」がすべて。
●周りの人たちがハッピーにならなければ、あなた自身もハッピーになれない。
<アクションプラン>興味のない分野の本を読む、家族の写真を飾る、仕事の区切りに日帰り旅行、古書店巡り、月一で初めての人と飲む、人とあったら、一言必ず何かをほめる、普通の日に花束を買う

【Therapy4】迷ったときに役立つ“たったひとつの言葉”
●意識が考えるのをとっくにやめてしまった後も、潜在意識はずっと答えを求め続ける。
(忘れた頃にふっとアイデアが浮かんでくる)
●答えが出ない疑問を投げかけると、永遠に動き始めてしまう。
●迷ったら「イエス」と言ってみる。(うまくいったかもしれない、という思いよりも「ダメだった」という気づきの方がはるかに生産的)
<アクションプラン>とりあえずイエスと言ってみる、「またそのうち」ならきっぱり「ノー」、「イエス」はギャンブルではなく投資、魅力的な仕事はイエスが先・調整は後

【Therapy5】過去も未来も変える力
●潜在意識の世界には、時間というものがない。
●過去も、未来も、“今、この瞬間”のあなたによって変えることができる。
●今のあなたの在り方にふさわしいものがあなたに引き寄せられる。(ロンドンに行くのではなく、ロンドンが私に来る)
●潜在意識には「ない」ものが理解できない。→何ならできるのかを考えること。
●それゆえ、今、この瞬間にあなたにできることを考え、それを実行する。
<アクションプラン>今日できたことだけを書き出す、一ミリでも前に進めばOK、企画書表紙だけでもつくる、不安なら、今の不安をリアルタイムで感じる

【Therapy6】実績や経験に頼らない。
●人脈は少ない方がダイナミックに目標を実現できる。(過去に作った人脈が成長しようとするあなたの足をひっぱる)
●知識や経験は、今この瞬間の出来事も、意識レベルでフィルターをかけてしまい、潜在意識には落ちていかない。
●子供のように、知識や経験が少ないほど、グングン成長できる。
●過去の実績など、潜在意識にとってはどうでもいい。
●潜在意識にとっては、根拠がないからこそ本物の自信。
<アクションプラン>肩書きや過去の経歴を口にせず、ありのままの自分で勝負、日々新しい発見を、自分より劣ってる人の話を素直に聞く、

【Therapy7】フェイク・イット
●自分が理想の自分を演じる(ex. ホンダの本田宗一郎
●Fake it, until you make it!
<アクションプラン>目標を実現した自分にふさわしい言葉、歩き方、ランチ、スーツ、本、人、行動